今日は仕事始めだったのですが
毎年恒例の新春講演会は三菱UFJ証券チーフアナリストの水野和夫さんに講演いただきました。

楽天では定期的にマクロ経済についてレクチャーしていただく機会があるのですが
今回はその中でもかなり興味深い内容でtwitterでもこんな感想を残しました。

で、それに反応していただきこんな声をいただいたので


経済関連はまったくの素人ですが、自分なりにメモを残したいと思います。
(あくまでも聞きながらの速記なので間違いがあるかもしれません)

・成長とインフレがすべてを解決する時代は終焉した
・16世紀から現在に至るまで陸の(資源)帝国 vs 海の(資本)帝国が覇権争いをしている
・海の代表格はアメリカ、陸はEU、ロシア、中国
・16世紀から20世紀は海の時代だったが、それを支えていた「市場の拡大」(X軸)と
「交易条件」(Y軸)の成長が1970年代から止まってしまった
・それに伴ない海の帝国は「電子、金融空間」(Z軸)という新たな領域を作り上げることで
 自由に占有できる空間を作ったが2008年のリーマンショックでそれが崩壊
・21世紀は電子、物理(実物)空間における競争である

・近代(グローバル化=資本主義)→欲望の解放(もっと先へ、より未知なるものへ、より学術的に)
 →このフレームワークでいうとリーマンショックが説明可能
   もっと先へ    ・・・レバレッジ
   より未知なるものへ・・・サブプライム
   より学術的に   ・・・金融工学やCDSの構築
  これらが度を超えたことにより崩壊してしまった

・海の時代の終焉は非連続ではない
  2001.9.11 同時多発テロ
  2005年〜  ソマリアの海賊が急増
        (同時多発テロによる外国送金規制の厳しさが海賊行為を誘発する原因となった)
  2008年   リーマンショック(金融工学のマネーゲームの終わり)

・21世紀の陸の時代にいかに対処すべきか
  -シンプル、小型化、製造業のサービス化に活路を見出すべき
  -日本国内だけでは潜在GDPは0.5%程度の成長しか期待できない
   →新興国の中産階級消費需要を組み込むことでさらに+1.5%成長の可能性がある

と、列挙してみましたが
よくテレビなどに出ているコメンテーターが言うような
「格差社会は悪だ」とか「小泉構造改革が日本をダメにした」などの
情緒的な発言とは一線を画していて

16世紀からの時代の流れを陸と海に模して連続的に話をするというのは
意外でかつすごく腑に落ちる話でした。
そんな意味でここ数年で一番メモをとった新春講演会でした。